2009年5月7日(木)
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「どうしてオンナ達はピンヒールなどという不安定で
信じられない値札のついた靴を買うのだろうか」
しかめっ面で本当に意味が分からないのだ、という顔で
男友達のI男はワイングラスを持ち上げながら聞いてきた。
玲子は今年33歳になった。
オンナもこの齢まで行くといろいろな経験を積む。
もちろん、それなりに稼ぐことを覚え、おいしいものを食べ、
自分にとって心地よいものを選ぶ力というものも自然と身に
ついてくるものなのだ。
マノロ・ブラニク。
数年前から憧れの靴として雑誌やウェブなどで注目されている
シューズ・ブランドだ。
アメリカのテレビドラマ「SATC」で主役のキャリーがマノロ
ブラニクの手のひらに載せて「これがない人生など考えられない」
とばかりにいとおしい顔で宝石のような靴を眺めている。
当時25歳だった玲子にはその靴はとても手が出る値段では
なかったし、その驚くほど美しく繊細な靴が自分に似合う
とも思えなかった。
けれど、と思う。
今の自分にならマノロ・ブラニクは許される、と。
29歳から30歳になる直前に、自分へのご褒美のとして
「清水買い」したもののひとつだ。
そうして徐々に増えていったマノロも今年で5つになった。
勝負のプレゼンのときはもちろん、普段使い用のマノロも
2つほど靴箱に並べてある。
金曜日の夜、くたくたに疲れきって自宅に戻るときに
綺麗に並べてある「マノロ」を見て、少し救われる。
美しい靴は綺麗に並べられているだけでサプリの役割も
果たしてくれていることに気がつく。
ぺたんこ靴は玲子自身、とても好きだ。
でも、でも・・・やっぱり美しく魅せる靴というものが
今の自分には必要なのだ。もちろん、ピンヒールはとても
疲れる。思いがけず、歩かなくてはならない時はどうして
ピンヒールなんて履いてきたの!と愚痴のひとつもこぼし
たくなる。
けれど、背筋を伸ばしてピンッと立つときにはすらりと
足を長く見せてくれるし、なによりも自信が沸いてくる。
そしてマノロを履いている自分は他人からみても美しく
見えるはずだ、という計算も。
マノロのように1つ700ドルもする靴が20代のオンナに似合う
はずがないと思う。この靴は30歳を越えて「自分」を見つけた
ものに与えられるものだ、とも。
子供のいる同級生は「マノロ」を履く機会がないから
その価値がわからない、というだろう。
だからこそ、美しい靴を履く幸せを手にしたいと思う。
靴だけは自分で買う、と玲子は決めている。
ボーイフレンドにバッグを買ってもらうということがあった
としても靴は好きなものを自分のお金で買う。
贅沢は普段使いしなければその価値は分からない。その少しの
贅沢が玲子にとっては「マノロ」なのだ。
I男のように、たいていの男達は「マノロ」の価値を理解
できない、ということも分かる。
靴はバッグよりも消耗が激しいし、ましてピンヒールは手入れが
必要でこまめに修理にださなければいけない。
でもその無駄や手間が愛おしく思えるのがアラサーなのだ。
そして「なんとなく上質なオンナ」だと感じさせるのはこうした
末端の品々であると玲子は思う。
仕事の出来るオンナはセンスもある、というのが周りを見渡した
時に気がついたからだ。人は出逢ったときにきちんと手入れの必要な
ものを身につけているか、そしてそれが浮いていないか、をチェック
されている。実際玲子自身も無意識にそうしているからだ。
強めのマティーニグラスを傾けながら、「そうねぇ、どうしてかしら、ね」
と答えて、来週末にはまた新しい「パテントレザーのマノロ」を買おうかな
と微笑むのであった。
2009年5月7日(木)

先日デビューさせたパテントレザーのマノロサマ!
やっぱりカッティングが絶妙で、足が綺麗に見えます。
そして使いやすいのですよーー。
仕事にも、プライベートにもガンガン使える!
なんていい子なんでしょーーー。
ほんとは素足で履きたいのだけれど、まだ少し硬いので
夏までに育てていきたいなーと思ってます。
何より、かかとのところに滑り止めのゴムがついていたりして
なかなかのアイディア搭載です。
スペシャルなときだけでなく、普段使いのマノロ、
おススメです。